Ethernetのタイプ、タグVLANなど

通常のEthernetフレーム(DIX形式)

宛先MAC
アドレス
送信元MAC
アドレス
タイプ データ FCS
データはIPパケットとかいろいろ(46〜1500オクテット)。
タイプは2オクテットで表される。一覧表はこちら。
http://www.iana.org/assignments/ethernet-numbers

0800 IPv4
0806 ARP
8035 Reverse ARP
809B AppleTalk
8100 IEEE802.1Q VLAN
8847 MPLS unicast
8848 MPLS multicast
86DD IPv6
8863 PPPoE Discovery Stage
8864 PPPoE Session Stage
888E IEEE802.1X (EAP over LAN)

参考:EtherType - 通信用語の基礎知識
なお、MPLSはIP-VPNに使われる。MPLSヘッダはシム(shim:詰め物)ヘッダと呼ばれており、元のEthernetフレームでEhternetヘッダとIPヘッダの間に詰め込まれて使用される。(参照:MPLS - 別館 子子子子子子(ねこのここねこ)
また、EAPoLは、IEEE802.1Xのサプリカント(クライアントPC)とオーセンティケータ(認証スイッチなど)との間の認証通信に使われる。EAP(Extensible Authentication Protocol:拡張可能な認証プロトコル)はPPPの拡張版で、認証方法をいろいろ選べる(MD5PEAPTLS…)。
オーセンティケータから認証サーバへはRADIUSで通信が行われる。ちなみにRADIUSUDPで通信される。


IEEE802.3 Ethernetフレーム

宛先MAC
アドレス
送信元MAC
アドレス
長さ LLC SNAP データ FCS
長さはEhternetフレーム全体の長さ(オクテット単位)。
LLCヘッダは3オクテット。これも上位プロトコル情報を示している。
SNAPヘッダは5オクテット。付かないこともあるが、後半2オクテットは通常のEthernetフレームのタイプと同じ。
データはIPパケットとかいろいろ(38〜1492オクテット)。LLCとSNAPが増えた分の8オクテットが減らされる。
なお、スパニングツリープロトコルで用いられるBPDUは、IEEE802.3 Ethernetフレームが用いられる。
参考:http://www.k5.dion.ne.jp/~netech/ethernet/ether5.html

IEEE802.1QEthernetフレーム

宛先MAC
アドレス
送信元MAC
アドレス
VLAN
タグ
タイプ データ FCS
VLANタグは4オクテットで、通常のEthernetフレームとの互換性を保つために前半2オクテットはVLANを表すタイプ8100が入る。後半2オクテットは優先度3ビット、CFI 1ビット、VLAN ID 12ビット。
2014 徹底解説ネットワークスペシャリスト本試験問題 (本試験問題シリーズ)

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